トランスパーソナル心理学の第一人者、
ケン・ウィルバーの著書を、何冊かトライしたのだけれど、
ものすごい・・ってことは分かるけど、私には難解で全部読みきれたことがなかった。
今回読んだ エデンから は、これならいける~。
ご紹介できるほど噛み砕けてないので、どんな内容なのかだけ序文から・・・
13ページ 序文から
「人間は神と野獣の中間に位置している」とギリシャの哲学者プロティヌスは述べたが、本書の目的は中間という不安定な位置にまで達した人間の歴史をたどることにある。
ふむ。
13ページ 序文から
ヒトが野獣から出発したのなら、ゆくゆくは神にまで至るはずであり、人間と神の距離は人間と野獣の距離よりもはるかに短いが故にオーロビンドやテイヤール・ド・シャルダンなどがのべたように、人類の未来は神の意識の中にある。本書はそのような未来を人類史全体から考察しようとするものである。
ふむふむ。この本の訳者さんは、上手に日本語を並べてくれてあるんだなあ。
簡単に書ける漢字も、文脈によってはあえてひらがなにしてある。。。
読みやすいわけだ。
と、本文と違うところで感心。
で、最後。
291ページ 救いとしての神秘思想 より
くりかえしになるが、人間に救いの道はある。死が人間に不幸をもたらすなら死そのものをのりこえてしまうのである。死を自覚するのならば覚醒をさらに深めて死を超越するのである。
現在の人類のレベルでいえば、自我構造を死滅させ自我と訣別することによって意識の変容が可能になる。
そのための有力な手段として瞑想がある。と。
前述から続けて・・・
幸いなことに、人類史のなかではくり返し代換の悦びが打ち砕かれてきた。その結果、建設的破壊とニセの満足は巧妙なバランスをとりながら歴史を形成した。
「代換の悦び」、「ニセの満足」は、物、権力、食べ物、などなど。。。
続けて・・・
その流れに少しでも人間のためになるように力を加えることが心ある現代人の務めなのであろう。その努めをおこたって代換の天国をつくりあげようとするとき、われわれの所有するただ一つの地球を破壊してしまう。その時、本物の天国は永久に失われてしまう。
ほんとだね。そうだよね。
最初と最後だけ抜粋しましたが、中身は西洋東洋過去未来、あらゆる学問、360度からのついていけないくらいの考察。すんごくおもしろい。
ひらがな多用の訳者に感謝☆