エネルギー日記    

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「太陽の王ラムセス 4」アブ・シンベルの王妃

読書

「太陽の王ラムセス4 」アブ・シンベルの王妃

 

 

"カデシュの戦い"  "ヒッタイト"

それらが、世界史の教科書に出ているなんて。

娘から聞いて驚いた。

話が通じる‥うれしい‥‥

 

 

p16

「カデシュでのふるまいを考えれば、

驚くほどのことでもないだろう。

あの逃げっぷりはまったくみごとだったからな。

今回もまた、ラムセスひとりで決断を下すしかないだろう」

 

「私はひとりではない、セタオー。

太陽と風、ライオンの魂、

大地の心が私に言葉を寄せてくれる‥‥。

その言葉に偽りはない。

私がきづきさえすればよいのだ」

 

 

p204

「黙って殺されるのを待つつもりか!」

 

「カデシュでそのようなことがあったか?

父なる神アメンは風を司る。

静かにするのだ。

アメンの声が聞こえるように」

 

 

p315

ラムセスは不幸と幸福を

同じように魂の力で受け入れようとしていた。

一方ではヒッタイトとの親睦と

ラムセウムの完成があり、

一方には、トーヤの死があった。

息子としての、人間としてのラムセスは

打ちのめされていた。

だが、ファラオとしてのラムセスには

トーヤを裏切ることは許されていなかった。

トーヤから託された意思を

尊重しなければならない。

喜びと悲しみという人間としての感情よりも、

エジプトが優先するのである。