10/22
引き続き、光の石2。
エネルギーのことを物語で読ませる面白い本。
1〜4巻まであるみたい。
先を知りたくて読むスピードがもどかしい。
今は3を読んでいる。
さかのぼって2巻の
p104、p191より抜粋。
読み返しやすくするために
前略中略後略と改行を加えています。
2 運命の巫女
p104
「絵を描くときには、正面、横、斜め前に自分の位置を置かねばならぬ。
生命の力を奪う遠近法を廃し、
明暗法も避けよ。
複数の角度からの視点をとりいれ、
輪郭の本質を強調するのだ。
〜略〜
人の目には存在しない空間をつくり、
隠れた真実を導くのだ。
一羽の鷹を描くときには、
鷹の飛翔のさまざまな瞬間をひとつの絵に描きあげる。
人間の姿であれば、
隠れた特徴をまとめることが必要となる。
それから我々の描く絵は、
時間のなかに閉ざされるものであってはならない。
我々は永遠の時間を形に表すのだ。
昼の一刻ともとれる絵であってはならない。
大切なのは
光の果実である一日そのものなのだ。
その手を軸にし不動の動きをおのれのものとせよ。
そして秩序を重んじよ。
メモ📝
絵師ジェドが弟子のパネブに伝える言葉。
p191
「完璧な技術を身につけるのだ、パネブ。
だが、技術が知識に等しいとは思うな。
知識をそなえた人間となることほど、大切なことがあるか?
知識は形と色の魔術へ通じる扉をあけてくれる。
知識は絵師の聖なる性質を示し、
唯一の喜びの源となり、
おまえを正しき道へ導くのだ。
マアトに則って生きるということは、
知識に対する無知を棄てさることだ。
心の力によって、
そして心でもって知るということなのだ」
メモ📝
マアトとは、
古代エジプトの〈秩序〉観を規定する基本概念。
〈正義〉〈公正〉〈善〉〈真理〉の意でも用いられる。
擬人化されて創造神・太陽神ラーの娘とされ、頭に羽を戴く姿で表される。
(百科事典マイペディアより)